吹奏楽の聖地 普門館について
※ユーフォ最新巻のネタバレ、感想ではありません。
サムネ用
ユーフォ本編が事実上完結したということで、是非知ってもらいたい吹奏楽の聖地について語ります。
東京都杉並区和田にある、普門館という施設をご存知でしょうか。
この施設はかつて吹奏楽の聖地であり、多くの奏者の憧れの場所でした。
野球でいう甲子園のようなものだと思ってください。
2011年まではここで全日本吹奏楽コンクールの全国大会が行われていました。
しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災以降耐震基準が引き上げられ、多くの施設が使用を中止せざるを得ない状況に追い込まれました。
そして普門館もその例外ではありませんでした。
客席の天井が大きな地震が発生した際、崩落の危険があるとされたのです。
2012年もここで全国大会が行われる予定でしたが、中止になりました。
それ以降、全日本吹奏楽コンクールの全国大会は名古屋で行われるようになりました。
多くの人は、改修し、耐震性を高めればと思ったかもしれません。
しかし、立地に問題がありました。
この写真を見ればわかる通り、すぐ横に善福寺川という川が流れています。
そして、普門館は現在の杉並区の建築基準を満たしていないのです。
つまりここにまた普門館と同等のものを建てるというのは不可能になったのです。
これによって、吹奏楽の聖地が復活することは叶わないものとなったのです。
取り壊しが決まった後も、このまま取り壊すのは危険と判断され、一度補強工事を行ってから取り壊さなくてはならず、取り壊しが決まってからも中々工事が進んでいませんでした。
そして去年11月、解体工事が始まりました。
それに先立ち、全国の吹奏楽部から2校(?)が普門館に招待され、演奏を行いました。(ステージ側は崩落の危険がないためこのイベントは行うことができました。)
さらにプロの演奏家たちが集まり、ステージ上で宝島を演奏しました。
その時の映像です↓
そしてこのイベントの後、取り壊しが始まりました。
2019年6月24日の時点での工事の状況はこのようになっています。
この写真からわかる通り、まだ原型は留めています。
おそらく原型を確認できるのもそう長くはないと思います。
なので、東京に来る機会があれば是非立ち寄ってもらいたいです。(ユーフォのファンであるなら特に)
ここからは僕の推測10割です
なんでユーフォ好きな人に言ってほしいかと言うと、ここは吹奏楽の聖地です。
つまり、ユーフォのキャラの全国への憧れはここにあると僕は思います。
なぜなら、ユーフォ原作が発売されたのが2013年の12月。普門館が使用禁止になった約1年後です。
つまり、作中で久美子たち北宇治高校は2013年の吹奏楽コンクールの名古屋で行われる全国大会に出場しました。
ではその1年前、中学3年生の久美子たちはどうしょう。普門館の使用禁止が発表されたのは全国大会の前。
そして久美子の「本気で全国行けると思ってたの?」発言は京都大会の時のものなので、2012年8月に言ったことになります。
つまり、この時の全国は名古屋ではなく普門館を指しているのです。
まあこれは前置きです。
ここで僕が何を言いたいのかというと、作中のキャラは全国=普門館というイメージを持っているのではないでしょうか。麗奈や滝先生などは特に強いと思います。
あと滝先生の奥さんと橋本先生は北宇治で全国でたので、普門館で演奏したということになります。
ぼく「これ、もうユーフォの聖地じゃないのか?!?!?!」
まあ冗談はさておき、なぜぼくが普門館に固執するのかというと、ぼくは普門館と経営母体を同じくする高校に通っています。(普門館の真横の高校です)
入学して3年目ですが、そもそも高校入る前までユーフォを見たこともなかったですし、普門館がどういうものかも知りませんでした。
しかし、学校の先生などから話を聞くうちにすごい建物だと知りました。(ユーフォとのむすびつきはたまたまですが…)
なのでそのような施設を形が残っているうちに目にしてほしいんですよ。
本編に直接は登場しませんでしたが、作中のキャラの全国!という気持ちはここ普門館に詰まっていると思います。
なので東京に来た際は見ていってください。
丸ノ内線方南町駅から徒歩5分くらいです。新宿副都心からのアクセスもそこそこいいので機会があれば是非きてくれ!!!!
※この施設は宗教関係施設ですが、僕自身立正佼成会の信者ではないですし、在籍している生徒という以外なにもありません。
p.s.ユーフォ最新巻面白かったです。
あと一応本編で存在を明言されてますね
おしまい。